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コロナ禍の7月14日に渋谷WWW Xにて行われた曽我部恵一のラップセットライブを音源化!異形のパラダイスを現出させる『LIVE IN HEAVEN』
<詩情の人>と題されたヒップホップ・イベントを渋谷WWWが計画したのが2019年の末。
フィーチャーされたのは神戸の唯一無二の魂のリリシスト小林勝行、新宿を舞台に情感溢れる世界を描く鬼、そしてキャリア初のラップ・アルバムを発表した曽我部恵一という3組(曽我部はアルバム『ヘブン』をベースにしたラップセットでの出演)。かつてないイベントとして、そして曽我部初のラップセットとして期待を集めたが、2月27日に行われるはずのイベントは、コロナの影響で直前になって無期限延期に。しかし、絶対に実現させたいというスタッフの熱い想いと慎重なセッティングにより、会場をWWWからWWW Xに変更、集客も半数に絞り、厳戒態勢のもと7月14日に遂に開催にこぎつけた。全て曽我部単独で作り上げたアルバム『ヘブン』の世界を、信頼する4人のミュージシャン(田中貴 [bass] & 大工原幹雄 [dr]=サニーデイ・サービス / MC.sirafu [tp,steelpan,synth,mandolin]=片想い、ザ・なつやすみバンド / 加藤雄一郎 [sax, flute])とともにバンド演奏で再現したこの夜。サイケデリックにソウルフルに、どこまでも自由に高く飛翔するようなエモーショナル・ミュージックが鳴り響くのを、立ち上がることも歓声を上げることも制限された数十人の観客が、文字通り固唾を飲んで見守る。それはまさに「異形のパラダイス」であった。
アナログ盤、CDともに限定プレスとなります。