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ないあがらせっと 『グッドサマー』 (ROSE 270CT / CASSETTE)

1,100円

SORRY! SOLD OUT!!
ないあがらせっと 『グッドサマー』 (ROSE 270CT / CASSETTE)
2021年8月21日発売
¥1,100(税抜¥1,000)
こちらはカセットです。
限定33本(DLコード付き・ナンバリング入り)
*お一人様1本限り

 1. グッドサマー
 2. ビューティフルデイ

[ないあがらせっと]
北九州が生んだ「早すぎたシティポップバンド」ないあがらせっと、ついに12年ぶりの新曲をリリース!!

       *          *          *

フォークからシティポップまで、いわゆる「和モノ」を愛する4人組バンド=ないあがらせっと。
彼らは2001年に北九州の戸畑区で結成され、自らを渋谷系ならぬ<戸畑系>と呼び活動を開始。
2002年には、はっぴいえんど、遠藤賢司、高田渡など名だたる名盤を70年代にリリースした名門<ベルウッドレコード>より1stアルバム『NAIAGARA SET』で、デビュー。
順調に活動を重ねるも、2009年に自主レーベル<Studio Soup>から4thアルバム『POP CITY』をリリースした後、長い休暇に入る。

今回、実に12年ぶりの新曲となる「グッドサマー」。
リーダーでありソングライターである中村寛が、旧知の曽我部恵一に「暑中お見舞い申し上げます」と送った曲がまさにこの「グッドサマー」だった。同曲を聴いた曽我部は「この曲すぐに出そうよ」と、たちまちリリースに奔走。数時間後には、中村のもとにジャッケト写真が送られてきたという。

エンディングから始まるようなドリーミーでチルな極上のミディアムチューン。彼らが大リスペクトするビーチ・ボーイズ直系のスイートなハーモニーと、サイケデリックなエレクトリックギター・・・。遠く響く波の音とあいまって、リスナーを「ここではないどこかのビーチ」、「いつか見た最高の夏」へと誘う。曽我部をして「すぐ出そう!」と言わしめた、まさにメロウサマークラシック。

「グッドサマー」のリリースでバンドは重い腰を上げたようで、更なるリリースも検討中だという。
伝説の「早すぎたシティポップバンド」はその全貌を現すのか。それまでは「グッドサマー」を聴いて、この暑い特別な夏を過ごしたい。



12年ぶりのシティポップ  曽我部恵一

 「ないあがらせっと」。とっくの昔にわすれちゃってたよ。リーダーの中村はぼくを下北の喫茶店に呼び出し「作曲家として頑張っていきたい」とか言ってたし。だからぼくは「ないあがらせっと」はもう空中分解してしまったんだろうなあ、と思ってた。「そういえば彼らはちょっといなたいシティポップをやってたから、今バンドがいたとしたら、彼らが活動した10数年前とはまた違う世間の評価があったんじゃないか」、なんてこと考えたりもしなかったんだ。そう、すっかり忘れてた。
 そんな彼らから突然暑中見舞いが届いた2021年の夏。添付してあったのは「グッドサマー」と銘打たれたチルでローファイな極上のサマーチューン。「なにこれ?」とすぐさま返信し、今回のリリースに至った。中村が住む北九州へも会いに行った。夏のど真ん中。迎えてくれた中村はヨレヨレのペットサウンズのTシャツで首からタオルをかけてサンダルばきだった。彼は熱いコーヒーを淹れてくれ、ぼくらは汗だくになってコーヒーをすすりながらあれこれ喋った。
 彼らが拠点とした北九州の戸畑区は海辺のなかなかタフそうな街だ。ないあがらせっとの独特の郷愁感や不良っぽさはこの土地にもヒントがあるんだろうなと思った。今のシティポップバンドは本当におしゃれで、こんな町にはいそうにない。でも、ぼくや彼らが愛したシティポップは実は当時日本の隅々にまで響いていたのだ。実際、ぼくが小学校のときに勉強を教わってた近所の大学生のお兄ちゃんは、四国の田舎町でカローラレビンに乗ってカーステで杏里をかけてた。そんなところにポップの真髄がある、と北九州を動こうとしない彼らは思ってる。のかもしれない。
 北九州戸畑シティから愛を込めて。ないあがらせっとが、もう一度デビューします。