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八丸於冬 / 『今日僕はここを出ていく』 (KAJITU 6 / CD ALUBUM)

2,750円

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八丸於冬 / 『今日僕はここを出ていく』 (KAJITU 6 / CD ALUBUM)
¥2,750(税込)
2026年7月8日発売

*こちらはCDです。

ARTIST
八丸於冬

SONGS
1 今日僕はここを出ていく
2 陸で帆を張る
3 家 
4 昨日の会
5  まつ毛   
6  返事はいらない
7  冗談 
8  サンデーモーニング 
9  木が欲しい僕には  
10  黄金の日々

[八丸於冬]
福岡のオルタナティブシーンにおいて「至宝」と評され、一目置かれるネオフォークロックバンド・ハチマライザーのギター&ボーカル、八丸於冬(おと)による初のソロアルバム『今日僕はここを出ていく』がROSE RECORDS内の新レーベル、果実よりリリース!

オフビートな佇まいを基調とした、変則的なリズム構成が特徴のハチマライザーのバンドサウンドとは打って変わって、オーガニックなローファイ気分を湛えたシンプルかつ、時にポップな彩りで構成されるサウンド。八丸の言葉と旋律もこれまで以上に内在するエモーションを映し出し、彼本来の清々しくも一本筋の通った姿が立ち上る作品となった。

「どうして旅に出なかったのか」という数年の憂鬱な問いを抱えながら、それをはぐらかすように作曲を続けてきた八丸於冬。友部正人の曲に共感し、旅に出る友人たちを眩しく眺めながら町に留まる「坊や」のような自分を受け止め、旅に出ない幸せを模索した。
結果として出来たのはポップスのアルバム。ポップスを「愛想笑い」のようなものと捉え、全面的には信頼出来てない側面も彼にはあったが、それでも幼少期から聴いていたポップスとその憎めなさへの深く潜在的な愛着は遂にそれを凌駕した。


<ライナーノーツ:八丸於冬>
 「どうして旅に出なかったのか」という憂鬱な問いが数年前から僕の生活に絡みついていて、その問いをはぐらかすようにして作曲をしてきました。ポップスという処世術は、意識すればするほど上手くいかないもので、自分がその中心地から随分遠く離れてしまったのを感じます。寂しくもホッとするその変化の渦中でアルバムを作りました。ポップスのアルバムです。
 友部正人の「どうして旅に出なかったんだ」の中で詰められている坊やの寂しさがどうも他人事とは思えないのです。僕も坊やと同じく、旅に出る友人を眩しく眺めながら、町の銭湯で何度も自分の身体を洗って、そしてとうとう日が暮れてしまった人間です。僕は旅に出ない幸せを模索したかったのですが、そのこだわりをうまく説明できずにいました。そんなもどかしさの表出、友部正人が言う「わからない言葉」を集めてこのアルバムを作りました。
 そしてこれは結果的にポップスのアルバムですが、その必然についてはあまりすっきりとした説明ができません。冒頭で処世術と表した通り、僕はポップスを愛想笑いみたいなものだと思っているので、全面的な信頼は置けません。しかしもっと真摯な方法があるとわかりつつもポップスを歌い続け、もう懲り懲りと愚痴りながらもこのアルバムはポップスとして成立させなくてはという義務すら感じていました。できるだけ多くの人に認められたいという卑しさもあるのでしょうが、ポップスの憎めなさには目を見張るものがあって、幼少期からの古い愛着が手のつけられない深さまで浸透してしまっている感触があります。その意味で、僕がポップスの内にイメージするのは逃走ではなく定住なのです。
 とにかく色んな人の協力あって完成させることができたアルバムです。たくさんの人に聴いて欲しいです。頑張って作ったものがたくさんの人に届くことを無邪気に夢見ていいというのは、ポップスの良いところですね。